朝起きて頭を使うまえに、体を動かさないとうつ病になるという情報が最近テレビで紹介されていました。
うつ対策としては、朝、寝床から起きてすぐに公園に行って、自然の中で何も考えずに套路をやるのは、とてもいいことですね。
しかし、何も意識をせずになめらかに身体を心の赴くまま動かすことはとてもいいことですが、太極拳は意識を用いて動くと教えられた場合は少なからず頭を使うことになってしまうので、意識をせずに意(心)の赴くまま太極拳を動いてみましょう。実はそれが用意不要力なのです。
一般的な太極拳が教えている用意不要力は、用意識不要力ということになります。意識は意ではなく、意を認識している力です。全く異なります。
実は意識をせずに間違えずに套路をするということはとても難しいことです。だから套路の順番など、心が赴くなら間違えてもいいのです。
そして、10時を過ぎて夕方になるまでの間に、套路を覚える時間を作って、そこでは意識を持って套路を練習し、そして意識下にある人間本来の動きに合致するように套路を練習すれば、朝の套路は意識などを用いずとも、意(心)だけを用いて行うことが出来るようになります。
心が要求するとおり動けばいいのです。意識に上る前にです。
最近はうつも低年齢化してきて、小学生の12人に1人がうつ傾向にあるらしいです。
子供は朝、学校で頭を使う前の、学校に行くまでの間に身体をぶつけ合って遊ぶということが、最近では少なくなってきました。うつ対策には、子供は学校で頭を使う前に、夢中で遊ぶだけでいいのです。
大人は朝から夢中で遊ぶというのもなかなか出来ませんので(夢中で遊ぶ人もいます)、意識を使わない太極拳の套路がお勧めです。うつ対策としては頭を使う武道や、意識を使う太極拳はお勧めできません。
又うつというのは、最初の症状として情緒が沈む傾向がある前に、急に記憶が悪くなったり、作業が思い通り進まなくなったりという症状が現れます。
そのような傾向が現れたら、エアロタイチなどの簡単ですぐに実戦できる太極拳の単練を一つ覚えて、朝何も考えず公園で15分以上やってみるのがお勧めです。
気分が沈みがちな一日も、これだけでうきうきの一日になるから不思議です。