本日の応用クラス『攔捶(らんすい)』

水曜日のこのクラスは、毎回笑いが起こる、女性ばかりで和気あいあい。3年続けている生徒さんは、「最近ますます太極拳が楽しくなってきた!」と言います。そうそう!太極拳は、気持ちいいのはもちろんのこと、自分の中心から外へ、外から中心へといったムチのようにしなやかな動きで周囲と融合して行く感覚がわかってくると、本当に無邪気に遊んでいるような楽しい気持ちになっちゃう動きなんです。この感覚を生徒さんと分かち合えるのは、とっても嬉しいことです。

今日の型の応用練習は、『攔捶(らんすい)』。相手が上段に拳を打ち込んでくるものを、後ろ重心になって左手を前に伸ばし、前に重心を移しながら欄間を作るように左手で受け流しながら(攔)、右拳で相手の中段を突く(捶)練習です。

実際に相手に攻撃されると焦って力が入ったり、攻撃前に動いたりして笑っちゃう中、以下のポイントを確認しながらゆっくり動いて、練り上げて行きました。

 

『この型は、転動の勢(円の動きを使って拳をよけて相手の範囲に入る独特の動き)。欄の理合(拳が絶対に当たることの無い欄という衝立を体で作る技術)。進歩(体重を全て移動する技術)。偶力(並行する力を一点で合致させる技術)が全てできあがっていないとなしえません。

引用元: 静かな戦闘術・楊式太極拳 « 王流楊式太極拳.』

本日の応用クラス

今日の応用クラス、いつも通り、まずは太極拳の基本動作を音楽に合わせて楽しく行いました。動こうと意識するのではなく、リズムに乗って勝手に体が動いちゃう感じです。

その後、型の応用として、先週行った白蛇吐信の復習から。脾経を通る、気持ちいい型です。地面からエネルギーを吸い上げるように土踏まずから足の内側をあがり、へそ横を通って蛇が舌を出して獲物を捉えるかのように体の内部から手を延ばし、指先で相手の喉などの急所を突く動きです。経絡を感じながら動くと、さらにみんなの動きに深みが増してきました。2人組になり、上段の攻撃をよけ、その勢いで弧を描いて白蛇吐信を打ち出す対練習も行いました。
そして今日はもう一つ、白鶴亮翅の型の対練習も行いました。両肩に相手の手を乗せられた時に対して、左手を相手の右肘上に乗せ落とし、右手で左肘を下から持ちあげながら右足一歩入り左回転する勢いで倒します。左手を自分に寄せ下げる動きと相手の後頭部めがけて上げて行く右手を同調させることで気持ちよく力まず倒すことができます。
相手の体をいとも簡単に崩すことができるこの技、みんな「面白〜い!」と言って和気あいあいでした。

できれば簡単・太極拳

久しぶりに青葉スポーツセンターで武道クラス練習をしました。
粘らすという動きと、走らすという動きの甩手(すわいしゅ)の基本をしっかりと教わりました。
方向を転換するときの歩法。
防具の胴をつけて、実際に蹴り込む手揮琵琶の用法。上段中段の突きを受けて、前足でカウンターで蹴り込みます。
全員が防具を交互に着けて、実際に体が固定されて蹴り込まれる感覚を体験しました。体が固定されて蹴り込まれると、逃げることもできず、また小さな力でもダメージは強大です。相手の体を固定する方法は、太極拳独特の方法が多くあります。これも小さな力で相手に大きなダメージを与えるための術なんですね。
突きの攻撃の方法も、1・2と二動作で左右打つ方法と、一動作で左右を打つ方法があります。手揮琵琶は一動作で左右突かれた時への素早い対応です。
二動作で左右打たれた時の受けとしては、相手の左の突きを受けて、右の突きを左の雲手で外から内に受けて、その手を相手の目の前に差し出して、同時に右拳で相手の横腹の急所を打つ技を行いました。これは、相手の反射神経を利用して、相手の気を上に上げて、横腹を虚にする方法です。虚になった横腹はダメージに対してとても軟弱です。これも小さな力でも、相手に大きなダメージを与えるための太極拳の技です。

そして最後にはどのような突きでも、円の動きの太極拳の防御法で身を守る円圏を学びました。
途中、相手を片手でつり上げて、自由を奪ってしまう技の復習と、その技から逃れて逆に相手をつり上げてしまう方法を学びました。これは化勁という高度な技術で、全員とてもうまくできました。
練習を続けているといつの間にかできてしまう。そして出来れば簡単、これが太極拳なんですね。

本日の太極拳応用クラス〜分脚〜

公園の木かげで蚊取り線香をつけながらの今日の応用クラスは、分脚(ぶんきゃく)をゆっくりと丁寧に行いました。
分脚とは、体の中心に蹴り足を引き寄せてから膝を上げ、膝下を分け開いて相手に蹴り込む技です。
まずはゆっくりと1人で動きを確認した後、実際に相手の右上段突きを左にかわして右足で蹴り込む練習をしました。斜め左に進みながらウェストも左にねじって相手の視界から消え、そして右斜めに蹴り込むという動きは、太極拳の分脚独特の動きです。
相手の攻撃先から消えてしまうのと同時に、相手のお腹の急所や横腹の急所、またもっと相手の横に入りこんで背中に分脚を蹴り込む練習もしました。全て、膝の上がる方向へ真っ直ぐと体重を乗せていくだけですから、最終的に全体重はつま先(前足底)または甲全体に乗ってロスが無く相手に蹴り込まれます。

套路では、蹴り足を体の中心に寄せて膝を真っ直ぐに上げます。その時上半身は十字手が始まり、十字手の内にエネルギーボールがありその中心に力がたまります。十字手が丸く極まってくるときに、膝も極まって上がってきます。そして膝が上がった方向に真っ直ぐと膝下の足が伸びていき、足先へと勢が伝わって全体重が移動します。同時に十字手は左右に粘りながら開いていき、開ききったところで蹴りが決まっています。
このように、太極拳の分脚は足が上がる方向に無理なく自然と蹴りが出ることを練習します。
今まで結構力んで蹴っていた生徒さんが、今日の練習で少し力みが取れて蹴られるようになりました。

本日の太極拳応用クラス

今日の応用クラスは、準備運動後に24式をなるべくゆっくり動いてみました。トウロの型を一通り覚えたので、これからはなるべくゆっくりと、自分の細胞の隅々までも感じながら動く練習です。ゆっくり動けば動くほど、自分の体の力みやクセに気づけますし、気持ちよく身も心もリラックスしているとむしろゆっくり動きたくなってきます。
生徒さんの1人から「こんなにゆっくりだと、先生とずれてまだまだ動きを持て余しちゃいます」と言われました。
そこで今日のレッスンは、技を繰り出すためのつなぎ目、力を凝縮する、技を放ったあとの残心、などを含む動作「過渡式」を重点的に行いました。
相手の攻撃を受け流し、無極を生み出し、それを自分の力に変化させて技を出す。今回は特に、少し下に沈めることで無極を生む「ろうしつようほ」や「雲手」を重点的にやってみました。
すると、とてもゆったりとした動きへと変化が見られました。
「太極拳って、奥深い!」という感想をいただきました。

本日の太極拳基本クラス

よく晴れた強い日差しだったけど、みたけ台公園の木陰は爽やかで、楽しく基本クラスを行いました。今日の型は、高探馬と倒攆猴。
高探馬という型は、ウェストのところをねじるようにしてねじった勢いで打ち出す型です。そこから、足を前へすりだしてそれを地面で止めた時に体に起こる慣性を使用して、掌をミサイルのように発射する、帯穿掌という型も行いました。合わせて高探馬帯穿掌といいます。
次に、お猿さんが後ろに下がっていくような型で、倒攆猴という型を行いました。
これは、高探馬と対比して、ウェストのねじりを体に伝えて体を平面にしてしまうことで、相手の力を流しながら、反対側で相手に打ち込む型です。
ウェストのねじりをどのように体に伝えていくかで、様々な動きができあがっていくことがとても面白いと思います。

高探馬

BY ADMIN, ON 10月 9TH, 2010

高探馬とは、「高く馬を探(さぐ)る」と書き、乗馬の前に、馬の鞍を確かめる形に似ている動きです。武術的には、この様な用法ができます。(★やってみせる)~

***動きの解説(左向き高探馬)

①立禅の姿勢から、左足に少し重心を移動させながら、右足つま先を90度左に向けて重心を移しながら体も左へ向ける。両手は自然に横へ広げる。★~

②重心は完全に右足に移し、左足はつま先を脱力したまま右足つま先の前まで引き寄せてきます。それと同時に、手首を落としながら両手のひらを自分の方に向け、指先は上にします。★~

③左足をつま先は床にするようにしながら少し引き寄せると同時に、右手はみぎ肩から弧を描くように少し上げ気味にしながら前に打ち出し、左手は手のひらを上に向けながら左腰あたりまで引き寄せます。

④虚歩の姿勢になりながら、前足の膝は少し内側に意識を向け、打ち出した手は手刀で前へ、腰は左にひねるようにし、体がひねられるような感じになります。

***逆向き、繰り返しの練習

反対も続けてやってみましょう。①左足を右足前に引きよせ、つま先を内側に180度向きを変え、重心を左足に移しながら体も向きを変えます。同時に両手は前後同様に大きく広げます。②〜④は逆向きに同じ事をします。★~

左右続けてやってみましょう。★~

音楽に合わせてやってみましょう。★~

***呼吸法

次に呼吸を入れてみます。①②で吸い、③④で吐きます。特に、②は吸いきった漏気、④は吐ききった漏気が生まれます。それによって、動きにふわっとした無極の部分が出てきます。ゆっくりやってみましょう。★~

引用元: 高探馬 « AeroTaichi.

本日の太極拳クラス

本日は応用クラス。雲手を中心に練習しました。
雲の手と書くこの太極拳の型は、まるで空の雲をかき分けるように、また雲をわき上がらせるように、こんな感じで練習します。
型の中では左右合わせて7回というのが通常ですが、奇数であれば何回やっても良いのです。
どこまでも雲をかき分けながら、公園を何周もするのも楽しいかも知れませんね。
明日は、太極拳クラスみんな集まって、BBQと合同練習です。

次に2つめによく使われる型、雲手を覚えます。この様に型を覚えていくと、楊家の武術太極拳・古式85式の套路が行えるようになり、その套路でほとんどの護身の動きが備わる護身術も身につきます。「ごくせん」の仲間由紀恵や「女王の教室」の天海祐希が行っていたような、華麗な太極拳です。

引用元: 雲手 « AeroTaichi.

太極拳の対練・ほう勢から彎弓射虎

仕事や家事の合間の休憩タイムに、太極拳の技の練習をいくつかしました。
中でも特に気持ちよかったのは、彎弓射虎(わんきゅうしゃこ)という技。
先日、ロンドンオリンピックで、アーチェリー女子団体が銅メダルをかけた試合をテレビで見ましたが、あの体をしなやかに使って弓を射る動き、それが彎弓射虎の技になります。
今日先生と練習したものは、『相手に右手首を左手で持たれて引っ張られた時、右足を右斜め前に入りながら右ほう勢し、相手の手を外側から内に龍の勢で巻きつく様に下に落として抜き、彎弓射虎の勢で右裏拳で相手の顔面を打つ』というもの。
右手で弓の本体を持ち、左手で弓を引いて放つ瞬間に、ビョンと弾みで伸びる勢いを使って攻撃しているのです。
リラックスすればするほど、強力な勢いが発せられるし気持ちよくなります。

今日の太極拳練習

午前中の基本クラス練習は、曇りで涼しそうだったので公園で行いました。途中で雨が降ってあずまやで雨宿りしながら、狭い場所でもできる起勢と十字手、収勢を主に練習しました。生徒さんの1人が、「太極拳練習していると、手がビリビリして温かくなるけど、こんなことってありますか?」と言っていました。

これは、リラックスして全身の自然な勢いを練習する太極拳により、五気順布という現象が起こるためです。つまり、全身に血の巡りが良くなり、いつでもそれが出来るようになると、もう気功師の入口です。 レイキなどの簡単な気功が行えるようになります。

レッスンをしていると、このような生徒さんたちの感想を聞くのが、楽しいです。

引用元: 姿勢や若さ、健康の要、仙骨を調整 « AeroTaichi.

 

8月5日太極拳武道クラス

本日の武道クラス。伏虎手揮(受け身から)、相手の上段進歩錘を転動の勢で背勢に入り、採腿の対錬。蹬脚で相手の膝を踏みつける技。

踏みつけられた側は、借勁で後旋風拳の練習。相手の踏みつける力を使って、回転を生む拳です。水月や、顔面、金的を狙います。相手の踏みつける力が強いほど、こちらの回転力になります。

旋風拳を双按で受けて、相手の頸脉に右頂肘を打ちます。双按で左腕を受けられた時点で前受け身をして、伏虎手揮。双按をした側は追いかけていき手揮琵琶。追いかけられた側は伏虎手揮から手揮勢で立ち上がり手揮琵琶。下は畳ですが、場所が狭いので、いつかはは広い場所でやりたいです。

次の技は、進歩攔掌をやりました。(下の引用の技です。)拳士たちが胴を漬けて、実際にみんなの攔掌を受けました。偶力という勁の集結についてみんなで実際にやってみました。

最後に金糸纏腕の復習からです。金糸纏腕はみんなとても巧くなっています。痛い技です。

今日はそこから少し進歩して、相手の胸の急所を開き、心臓を膝で蹴る技です。

金糸纏腕から左手で相手の肘を引き上げながら、掴んでいる手を相手の頭の後ろへ持って行くと、相手の胸の急所が開き虚になります。

実際に先生がやっているのを見ていると、やられている人の胸がほわっと広がる様子が目で見てわかります。そこを金鶏独立の勢で頼開きながら膝で蹴ります。とてもよくわかったので、この技は胸を開いて心臓を打つという全く力が要らないので、女性でも強い効果が出せると言うことがわかりました。

次は、左手で相手の右手を外に纏腕して、右手に持ち替えて引き込みながら、上歩して相手の頭を左手で引っかけて、右手を相手の頭の周りを回して、相手の体を縦軸で回転させる技です。(技の名前はまた先生に聞いておきます。昔の太極拳の技で◯◯八卦掌とかいっていました。)それから、相手の右手を右手でとって斜飛式で相手の勢を右側に崩してから、そこをくぐって投げる海底針の摔角です。本当は高い位置から激しく投げるのですが、危ないでこちらの肘で補助しながら投げる練習をしました。

回転させる技で、右手を掴んでいたのでそれと組み合わせて、以上の二つの技を合わせてなめらかに投げる練習を最後にしました。

優しく投げる方法から、相手に痛みを与える投げ方、相手が抵抗したらそのまま一緒に後ろに倒れて固める技や、相手を背中向きにして背後にかかえる技をしました。先生がかかえると、かかえられた相手は全く動けず連行されていきます。先生は涼しい顔で片手でお茶が飲めると言って歩いていました。みんなも最後にやってみました。みんなもうまくできそうでした。

今日の練習はここまで、暑いので藤が丘地区センターの和室でやりましたが、畳の時は投げ技や擒拿術ですので、ちょっと痛いですね。それも練習のうちです。終わった後はとても清々しい気分です。
明日は午前中は基本クラスです。

楊式太極拳は水の力を使います。沾粘勁(てんねんけい)と言います。

私が王師に一番最初に教えてもらった技は、進歩攔掌(しんぽらんしょう)という技です。

引用元: 静かな戦闘術・楊式太極拳 « 王流楊式太極拳.